最初に現場へたどり着いた記者の証言によって、福島第一原発事故の真実が明らかになっています。見事な映画です。
菅直人
これは、2011年3月に発生した二つの悲劇を物語る、4年間にわたる旅のドキュメンタリー映画である。
マッテオ・ガリアルディ監督。クリスティン・ラインホルド、マッテオ・ガリアルディ、ピオ・デミリア作成。A World With a View – Film Beyond・製作。
東日本大震災の当日、Skyテレビ局のイタリア人特派員ピオ・デミリアは東京に滞在していた。彼は津波に襲われた地域に向かい、現地に辿り着いた最初の外国人記者となった。
彼は津波に破壊された町村を取材した後、政府が非難指示を出した福島第一原発から20キロ圏内の「立入禁止区域」に侵入した。
原発の門まで到達出来たが、その時中に入ることは出来なかった。
彼が原発中に入るには、東京電力が2013年6月に福島第一原発を海外メディアに公開するまで待たなくてはならなかった。
彼は原発事故発生から全ての出来事や政府の決定を細かく調べた上で、300時間以上の映像を撮影した。
衝撃的な映像と、破壊された地域の住民や地方当局並びに政府当局へのインタビューを通して、政府と「原発村」の決定によって生じた社会的問題は注目されていく。
管直人元首相の熱烈な独占インタビューでは、津波の後の福島第一原発事故について真実が語られた。東京、そして日本は幸運にもより大きな災害から救われていたことが明らかになる。
この「Fukushima: A Nuclear Story」という映画は、福島第一原発事故だけについてではなく、むしろ福島第一原発事故から始まる物語の映画である。
原子力発電という方法は正しい選択なのか?リスクやお金はどれぐらいなのだろうか?
原発の建築計画を立てる際に、依頼者の利益よりリスク対策が優先されているのだろうか?
偶然に壊れていたバルブのお陰で、より大きな災害が避けられていた。
原発施設はどれぐらい安全なのか?この施設の管理体制や使用方法、そして安全性についてどれぐらいが知られているのだろうか?
何十年も掛かったチェルノブイリ原発と違って、福島第一原発は事故の2年後に海外メディアを通じて世界中の人々に公開され、何が本当に起きていたかがやっと分かった。
日本の国民は真実を求め、国の安全や未来を守るために、初めてデモに参加した。
迫力的かつ繊細な日本芸術である漫画を使うことで、歴史上や現代の日本の悲惨な出来事についても紹介していく。
映画内ではファブリツィオ・カンパネッリ作曲、ブダペスト交響楽団演奏による感動的な音楽が使用されている。